「こどもの日」に思ったこと

ちょうど5月5日の「こどもの日」に合わせて、今年も総務省から子どもに関する統計が発表されました。それに関連して、新聞には「子ども 44年連続減」という大きな見出しが掲載されていました。私も毎年この統計には注目しており、今回も興味深く読みました。
記事によると、外国人を含む15歳未満の子どもの数は、昨年より35万人減って1,366万人となり、少子化の進行があらためて浮き彫りになったとのことです。出生数の減少に歯止めがかからない状況が続いています。
大府市に目を向けても、年間の出生数は10年前と比べて約300人減少しています。本市は、子育て支援制度が比較的充実しており、「子育てがしやすいまち」という評価もいただいていますが、支援策を拡充すれば出生数がそのまま増加に転じる、という単純なものではないと感じています。
多様な価値観や生き方が尊重される時代の中で、結婚や出産を選ぶ人の数が変化している背景には、経済的な不安やライフスタイルの変化など、さまざまな要因があると思います。
以前、30代の女性の方から「もっと30代、40代の人たちが気軽に交流できる場がほしい」という声を伺いました。出会いの場が少なく、人とつながる機会を求めている方もいらっしゃることを改めて実感しました。こうした声からも、人と人とのつながりを大切にする地域社会のあり方を考える必要性を感じています。もちろん、家族の形や人生の選択は人それぞれですが、結婚や子育てを通じて、支え合える関係や日々の暮らしに幸せを感じられるという声もたくさん耳にします。家族を築くことや子どもを持つことが、心強く、あたたかなものだと実感できる社会であることは、とても大切だと思います。
今後も、大府市が「子育てしやすいまち」であることに加えて、さまざまな世代が安心して交流し、支え合える地域づくりを進めていけたらと思います。