防災ボランティアとして被災者にどう寄り添えるのか
9/20(金)大府市赤十字奉仕団の一員として、「防災ボランティアのためのこころのケア研修」を受講してきました。
災害時に避難所等で被災者にどう寄り添えばよいのか、講義の後はいろんなシチュエーションを想定してロールプレイで自分たちの行動について考えました。
課題→「寝たきりの夫と妻(70歳)が地震後1週間経過し、食事3食は避難所の炊き出し・弁当を受け取っている。
避難所の配給の順番に並んでいたものの、夫の世話など心労がたまり、体調を崩していて、少し座り込んでいる。」
この状況で防災ボランティアとしてどのように声をかけ、寄り添うべきか?
この情報だけでは、寝たきりの夫は自宅避難中なのか?避難所に来ているのか?もわからず、寝たきりの方なら避難所まで連れてこられたのかしら? 連れ出せず、家にいるしかないという状態だろうか? などとシチュエーションを考えるだけでもいろんな疑問が出てきました。
いったん、避難所まで連れてくることができたとして、夫婦で避難所生活を送っているということにして、次は避難所には段ボールベッドや間仕切りなどがあるのかないのか?トイレに不自由はしていないか? 寝たきりの方が固い床の上に寝そべっていると辛いだろうね。食事の受け取りは妻が行っているが、寝たきりの夫のお世話もあるから休まる間がないだろう。などなど、グループ内で意見交換をしました。5人グループでしたが、いろんなアイディアが出され、それぞれがもつ知識を持ち寄ることができ、大変勉強になりました。
しかし、被災者側の考え方も性格も様々ですので、いかにその人の状況と不安と苦痛に寄り添えるのかは大変難しいと思います。でも、参加された皆さんがだれに何を指示されなくてもおのずと被災者役の人の話を聞き、優しく声がけを行っている様子を見てとても参考になりました。
大府婦人会の先輩方と参加し、講習の最後に受講終了証もいただきました。 いざとなった時に今回学んだことを生かせるように日ごろから先輩方とも折に触れて防災の話題にも触れながら会話できるとよいなと思います。