チョコレートな人々

久遠チョコレートの映画が上映されると知り、おおぶ文化交流の杜アローブに行ってきました。
久遠チョコレートは以前にテレビ番組で取り上げられているのを観て、「こんな経営者がいるんだ、すごいなあ」というのが最初の感想でした。
障がいのあるなし、性的マイノリティなど、社会で生活しづらいと感じている人、子育て中で急な早退や欠勤にも応じてくれる、そんな誰にも優しい環境を海だ出してこられた、久遠チョコレート代表の夏目さん。なかなかできることではありません。でも、本当にこういう場所が必要です。

映画の一場面に、障害のある人にも健常者と同じように(差別なく)仕事に従事させてあげたいという思いで接してこられたのだと思うのですが、期待通りには物事が運ばず自暴自棄に陥る障がいのある人の母親が、「健常者と同じようにはできない、障がい者なんだから。夏目さん自身がもっと大人になってくれ。」といったことをおっしゃっていました。そういうところもまさに難しいところだなあと思いました。お互いにその本人のことを大切に考えているからこその言葉だったり態度だったりするのですが、障がい者を障がい者だからと差別したくない思いと、それでもやはり健常者と同等にはできないことがあるのだという現実もまた理解して受け止めなくてはならない・・・(障がいは頑張れば克服できるといったものではないから)
もちろん、障がいがあるからこそできないわけで、できないことにストレスを感じるのもまたその当人なわけですから、ある程度心身ともに負担にならないように配慮することも必要となります。
でもその配慮を最大限に実行に移した職場環境を作っていらっしゃる夏目さんの行動力と懐の大きさには本当に敬服します。
通うところがある、仕事がある、お給料をもらえる、親も安心できる、それは人が生きていく上で重要な要素です。
「失敗しても、チョコレートならまた融かせば作り直せる。」 そしていろんな工程があるので、適材適所に人を配置すれば、適正に合った仕事に就けるわけです。素晴らしい発想力だなあと感心しました。
久遠チョコレートは全国に店を拡大されています。私も名古屋高島屋のアムールデュショコラ(チョコの祭典)で購入したことがあります。今回購入したテリーヌもおいしくって一気にたべちゃいました。 

映画の後は、映画のプロデューサーである阿武野さんの講演がありました。とても興味深い話がたくさん聞けました。講演終了後、会場出口で阿武野さんのサインをもらっている方がいらしたので、私も便乗して購入したパンフレットにサインをいただきました。
阿武野さんがおっしゃっていたシェシバタさんと久遠チョコレートのコラボで作ったソフトクッキーのお店に行ってみたいなあと思っています。

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