行政視察2日目
行政視察2日目は、下記の通り小中一貫教育について学んできました。中高一貫校は私立では多数ありますが、小中一貫校のメリットやデメリットは??と興味津々でお邪魔してきました。
※下記、提出した視察報告書から一部抜粋して記載します。
日 時:7月13日(木) 10:00~
視察先:東京都足立区 『新田学園』
人口:69.27万 (2015年5月1日) 面積:53.25 km²
視察項目:「小中一貫教育について」
【背景】
昭和22年に始まった義務教育の6・3制の仕組みは、当時と比べると、現在の子どもたちの心と身体の両面で成長・発達に変化が見られる中でずれが生じてきている。それがいじめや不登校といった問題の要員の一つであると言われている。そんな時代背景の変化と、足立区内の工場跡地の住宅開発に伴う人口増加が見込まれた時に、区として前向きに取り入れようという動きのあった小中一貫教育校の開設を進めることになった。
【特徴】
新しく区画整理された地域に建設された高層マンション群から通う児童・生徒も多く、その子どもたちの多くは色んな生活経験を積んでおり、基本的生活習慣が身についている。また、落ち着いて学習に取り組める要素が備わっているという特徴が見られた。保護者においては新しい考え方やシステムを受け入れる態勢があった。これらの特徴を生かして、子どもたちの基礎学力の定着とともに思考力・判断力の育成、更には学力の向上を目指していく環境が整っている。
また、同じ学園(職員室)に小学部・中学部の教員が在籍していることにより、小学校時代の様子などを連携しやすく、子どもの様子の変化への対応は小中で関わった教員同士のコミュニケーションをとりながら適切に対応できる体制ができている。
【所感】
新田学園はよい経営状態にある学校だと感じた。小学校から中学校にあがるときに感じる中一ギャップの影響がないのもメリットである。学園が取り組む教育、”めあて”を明確に立て、”振り返り”でしっかり知識を定着させ基礎学力を向上させるという基本的な教育方針を全学年で取り組んでいる、小中の教員が同じ方向を向いて進んでいるというのも教員同士のモチベーションアップにもつながっているようだ。子どもたちが自主的に学ぶ意欲を持てるようサポートされているため、必然的に学力も向上し、自信も身に付き、不登校になる人数もかなり少ないという結果を作り出していることは素晴らしいと思った。